皆様こんにちは
平塚名倉堂整骨院です。
今回は野球肩です。
今回は2、3回に分けて野球肩のお話させて頂きます。
野球の投球動作の他に、テニス・バレーボールのサーブ・スマッシュ等、腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツで生じる肩の痛みです。
関節包や肩関節に付着する腱や筋あるいは骨の損傷によるもので、損傷の部位によって、肩の前方、後方、上腕に痛みがでます。
原因は
使いすぎ(オーバーユース)が原因となることが多いですが、体幹や股関節の柔軟性不足、肩や肩甲骨周囲の筋力不足、不適切な動作フォームなど、様々な体の要因も原因です。
投球動作別受傷原因
野球の投球動作は、ワインドアップ期、アーリーコッキング期、レイトコッキンング期、アクセラレーション期(加速期・減速期)、フォロースルー期の5・6相に大別され、それぞれの期において受傷原因があります。
ワインドアップ期
ボールを持った手がグラブの中に収められたまま踏み出し脚を上げていきます。
肩に障害が出ることはありません。
アーリーコッキング期
ボールを持った手がグラブから離れて投球動作に入り、踏み出し脚が着地するまでです。
腰の開きが早すぎたり、投球側の腕が後ろに引かれすぎると、肩の前方に大きな力がかかり、障害の原因になります。
レイトコッキンング期
踏み出し脚が着地してから、投球する方の肩が最大外旋(胸を大きく張った位置)するまでです。
肩の前方に大きな力がかかり、繰り返しの投球で肩の前方への緩みが生じ、 肩関節唇損傷や肩前方不安定症の原因になります。また、肩の緩みをおさえるために腱板に大きなストレスがかかり腱板炎や腱板損傷が起きます。
アクセラレーション(加速期・減速期)
投げる方の肩が最大外旋から加速しボールをリリースするまでです。
最大外旋の時(トップ)に肘が下がっていると肩の関節に“あそび”ができ、腕を振る時に肩関節にぶれが生じます。
肩関節にぶれがあるとインピンジメント症候群、関節唇損傷、腱板損傷などの障害が出ます。
フォロースルー期
ボールが手から離れて腕が振り下ろされるまでです。
腕を振り下ろす時に肩が遠心性に引っ張られるので、関節包、腱板、二頭筋、三頭筋の付け根に大きな力がかかり、肩の下方不安定性、腱板損傷、上方関節唇損傷(スラップ病変)、ベネット骨棘形成などの障害が出ます。
このように投球フォームによって障害の種類があります。
また
したがって野球肩の予防には、「正しい投球フォームの習得」「投げすぎない」「丈夫な肩を作る」ことが重要です。
肩のラインより肘が上過ぎている場合は『インピンジメント症候群』
逆に肘が下がりすぎている場合は『関節唇損傷』
になりやすいと言われています。
学生生活は3年ですが、部活動は約2年です。あっという間に時間は過ぎます。早めの治療一緒頑張りましょう。
楽しく野球活動している皆様、現役を長く続けるのお手伝いさせてください。
一度ご相談ください



